「いつまでも幸せに暮らしました」が、不平等への理解をゆがめている可能性があります。


 デューク大学の新たな研究によれば、ディズニーやピクサーを含む、人気のある子供向けの映画の所得格差の非現実的な描写が若い視聴者にとって潜在的に有害だということです。
 研究者は、これらの映画は貧困層を実際よりも少なく見せ、その困難の表現も最小限にする一方、熱心に働き、よい行いをすることで経済的に上の階級に登ることができるという見方を強く掲示しているということや、シンデレラや白雪姫のような映画は不平等がよいものであるかのように描かれているということを主張しています。
 


 こうした映画では貧しい主人公が、努力と善行によって最終的には報われて経済的な序列を駆け上り、二度と床掃除などする必要がなくなります。そして、何が起きても皆が幸せになります。
 この描写の存在を確かめるために、デューク大学の社会学者ジェシー・ストライプ助教授と2人の学部生が2014年1月1日の時点で100万ドル以上の興行収入があり、かつ年齢制限のない36作品を視聴しました。映画はディズニーやピクサーからメアリー・ポピンズやサウンド・オブ・ミュージックのような「世代クラシック」までの範囲でした。
 調査の結果、これらの多くが貧困層の努力を軽視しており、富裕層の主人公が数で勝っていることが発見されました。これらの映画の中で、67人の主人公のうち38人が上流または中流上位の階級に属すると考えられました。労働者階級の主人公は11人にとどまり、貧困層はわずか3人でした。最後のグループは全体のわずか4%です。
 これらの人気のある映画は、上流階級が圧倒的に多く、貧困層があまりにも少ないと研究グループは指摘します。「大きなテーマは、不平等はよいものということです。」と、ストライプ助教授は言います。
 「貧しくなることは大したことではありません。労働者階級でも幸せになれます。出世したくて、大望があって、いいひとであれば誰でも。そして、富裕層は皆に嬉しそうに分け与えます。明らかに、これは世界のありようを正確に表してはいません。」
 研究グループはアラジンを例に挙げます。ホームレスの少年がジャスミン姫と仲良くなり、「どこへ行き、どうやって服を着るか」を教わった裕福な姫の努力は、コンテキストが異なるにもかかわらず、アラジンが通りで会っている人にも同様の重みを持って受け止められます。
 ストライプ助教授は、これらの映画は不平等と、経済的な序列で上に行こうとする貧困層の骨折りを永続させると言いますが、多くの人が理想化された価値観を見ることを好むであろうことも認めています。
 「人々が現実的な映画を本当に見たがると思いますか?」ストライプ助教授は言います。「たぶん見たがらないでしょう。」



執筆:やの
引用:http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3488214/Disney-Pixar-fire-inequality-Researchers-say-movies-Cinderella-Cars-underrepresent-poor-minimize-hardships.html